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睡眠時無呼吸症候群(SAS)外来
受診(予約)方法について ※現在、入院による検査は行っておりません。
睡眠時無呼吸症候群について
睡眠時無呼吸症候群の多くは閉塞性睡眠時無呼吸症候群です(以下、閉塞性省略)。
上気道の閉塞や虚脱(押しつぶされ狭くなる)によって、睡眠中に呼吸の停止・減少を繰り返す疾患で、血液中の低酸素状態や高二酸化炭素状態を繰り返し、睡眠の分断や深い睡眠の減少がみられます。
その結果、いびき・日中の眠気や不眠症といった自覚症状の出現、多くの合併症(高血圧、糖尿病、脳・心血管障害、認知機能低下、
うつ病など)の原因や悪化要因となり、長期的には死亡率に影響を与えることが報告されています。
肥満は睡眠時無呼吸症候群の発症に強く関わりますが、日本での睡眠時無呼吸症候群患者の38%は非肥満、5%はやせている、という報告もあり、肥満でない場合も睡眠時無呼吸症候群の可能性は否定できません。
一般の健診受診者の中で、治療が望ましいとみられる睡眠呼吸障害(血液中の酸素飽和度検査による)は、 成人男性で4人に1人、閉経女性で10人に1人にみられるという報告があり、また、人口から換算した中等症以上の睡眠時無呼吸症候群の患者は900万人も存在すると推測する報告があります。 しかし、治療者数は50万人に達しておらず前記のように肥満ではない方も少なくなく、約5割は日中の眠気を感じていないため気付かずに過ごされている方が多いと考えられます。
気道狭窄の症状である“いびき”がある方で、睡眠障害や日中の眠気、起床時の頭痛、肥満がある方、高血圧や糖尿病、脳・心血管障害などの持病をお持ちの方は、是非ご相談下さい。
検査
問診結果で
睡眠時無呼吸の疑いあり
とされた場合
自宅で簡易検査
簡易検査
普段と同じように寝ている間にできる検査です。手の指や鼻の下にセンサーをつけ、いびきや呼吸の状態から睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性を調べます。 自宅でもできる検査なため、普段と変わらず仕事や日常生活をそれほど心配せずに検査することができます。多くの場合はまずこの簡易検査から行ないます。
主に酸素飽和度を調べる検査(パルスオキシメトリー)と、気流やいびき音から気道の狭窄や呼吸状態を調べる検査とがあります。検査の内容によって費用も異なるので、詳しくは医療機関にご相談下さい。
希望日に、測定器が自宅に配送され、自宅で検査をおこなえます
治療方法
- CPAP(持続性陽圧呼吸療法、当院内科にて対応)
- スリープスプリント(マウスピースをつける方法、歯科に御紹介します)
- 外科手術(頻度は少ない)
- その他 肥満のある方は減量指導
検査と費用
睡眠ポリグラフ検査 | CPAP1か月分 | 簡易検査 | |
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2割 | 15,520円 | 2,700円 | 1,440円 |
3割 | 23,280円 | 4,050円 | 2,160円 |