よくあるご質問

診療疾患・治療

Q.「腰椎椎間板ヘルニア」について教えてください

A.加齢によって椎間板からみずみずしさが失われてクッションとしての機能が果せなくなると、椎間板が変形し、組織の一部が飛び出すことで脊柱管の中の神経が圧迫され、しびれや麻痺などの症状を起こします。

腰椎椎間板ヘルニア

椎骨と椎骨の間には椎間板というクッションの役割をする特殊な軟骨が存在し、背骨に動きを与えています。

椎間板は体の中でも最も負担のかかる組織ですが、椎間板にはほとんど血行がありません。そのため栄養が届きにくい椎間板は人体の中でも最も早く老化が始まります。
加齢によって椎間板からみずみずしさが失われてクッションとしての機能が果せなくなると、椎間板が変形し、組織の一部が飛び出すことで脊柱管の中の神経が圧迫され、しびれや麻痺などの症状を起こします。

圧迫される部位によって、頸椎椎間板ヘルニア、胸椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板ヘルニアに分類されます。最も多いのは腰の部分に発生する腰椎椎間板ヘルニアです。

 

治療法

FED(完全内視鏡下腰椎椎間板摘出術)

脊椎内視鏡手術は、体への負担の少ない低侵襲手術を代表する治療法です。
その中でも、当院が行っているFED(完全内視鏡下腰椎椎間板摘出術)は、腰椎椎間板ヘルニアの最小侵襲脊椎手術です。
直径8mmの極細操作管の中にカメラ、照明、吸引の機能を備えていて、丸い空洞部分から手術器具を挿入し、ヘルニアを摘出します。手術時間は30~60分です。切開が小さく、傷口は8mmで抜糸も必要ありません。 手術当日に歩行開始でき、ほとんどの方が1~3日で退院となるので、忙しい方、体力が心配な方にも施行できる体に優しい手術方法です。
脊椎脊髄FES内視鏡センターでは、FES法による脊椎内視鏡手術を施行し、 脊髄モニタリング装置※を使用しています。

脊髄モニタリング装置とは、電気的な信号で、神経の働きをモニターする装置です。当院では、手術の「安全性」を重視し、原則として、すべての脊椎手術に、脊髄モニタリングを使用しています。

①FED用の直径8㎜の内視鏡カメラ
②照明
③吸引
の3つ機能を備え、丸い空部分から手術器具を出し入れする先端部分を椎間孔から椎弓内に入れてヘルニアを切除

経椎弓間アプローチ法(Inter-Lamina法:IL法)

背中の真後ろから内視鏡を入れて、ヘルニアを摘出する方法です。手術時間は40~60分。

 

経椎間孔アプローチ法(Trans-Foraminal法:TF法)

背中の横から内視鏡を入れて、ヘルニアを摘出する方法です。手術時間は約30-40分。

 

FEDとMEDの比較

 PED(FES)MED
8mm2~3cm
麻酔(局麻)全麻全麻
出血計測不能約50ml~
手術時間30~60分60分
入院期間1~3日1週間
術後安静3時間後歩行翌日起立
成績良好良好