よくあるご質問
診療疾患・治療
Q.「反復性肩関節脱臼(肩の不安定症)」について教えてください
A.肩関節は可動域が大きい反面、骨による安定性が少なく、関節包や靱帯によって安定性が保たれています。そのためスポーツや転倒などをきっかけに脱臼を起こしやすい関節です。
初めて脱臼した場合は、装具固定とリハビリテーションによる保存療法を行い、機能回復を目指します。
しかし、若年者や活動性の高い方では脱臼を繰り返し、いわゆる反復性肩関節脱臼へ移行することがあります。複数回脱臼を繰り返す場合や、不安定感や痛みが残る場合には、外科的治療を検討します。
関節鏡下肩関節唇形成術では、関節鏡を用いて損傷した関節唇や関節包を修復します。約7mm程度の小さな切開を3カ所で行う低侵襲手術で、身体への負担が少ないことが特徴です。
骨欠損が大きい場合や、ラグビー・柔道など接触の多いスポーツを行う方では、関節唇修復に加えて烏口突起移行術(Bristow法・Latarjet法)を併用します。関節の受け皿を広げ、筋腱による制動効果を加えることで、再脱臼の予防効果を高めます。
術後は3~4週間の装具固定を行い、その後リハビリテーションを開始します。スポーツ復帰の目安は術後4~6か月程度です。